こんな時には感動!! おススメのドラマ4選
コイツのおかげで自由に活動できない毎日、ストレスは溜まるし、自宅に籠るのも飽きるし、全てが嫌になってきます。そんな時は「感動」するに限ります。
コイツから身を守るには体力を維持することが感染予防になります。実は感動することで新陳代謝が活性化し、体の活力が向上します。
「泣く」ことも同じ効果がありますが、同じ効果なら「感動」して元気になりましょう!!
感動の刺激でアドレナリンというホルモンが生じる身体反応が現れます。アドレナリンは、本来、体が戦闘態勢で敵と戦うため、あるいは敵から逃げるために重要なホルモンですが、感動でもアドレナリンが分泌されます。
アドレナリンを出すことで、体の新陳代謝が活性化し、活力につながります。
逆に感動がない(アドレナリンがあまり出ない)生活を送っていると、体の機能が瞬時に反応しないということにもなります。
というワケで筆者の独断と偏見に満ちた「感動」できるドラマを4つ紹介したいと思います。
ちなみに絶対にしてはダメなのはFXと信用取引。在宅ワークが破産ワークになってしまいます。
1.「しんがり」山一証券最後の聖戦
写真引用:シネマカフェ様
“しんがり”とは本来軍事用語で「殿」と書きます。戦国時代で言えば、合戦で負将となったお殿様を先に退避させ、迫りくる敵矢の中、自ら命を張って最後の砦となり味方のために最後の戦いに挑む兵隊のことです。
しんがりの漢字が「殿」であることに日本語の奥深さを感じます。
「しんがり~山一證券最後の聖戦~」は2015年にWOWOWで放映されました。
「山一證券の自主廃業」と聞くとオヤジ世代は忘れもしない「社員は悪くはありません、全部私たち経営者の責任です」と号泣しながら記者会見をした野沢正平社長の姿を思い出します。
写真引用:文春オンライン様
ドラマ「しんがり~山一證券最後の聖戦~」を観るとあの野沢正平社長の号泣と、山一証券の破綻の経過全てがわかります。
事件には必ず裏があります。悪行とわかっていながら上を向いて歩き、おもねり、物言わない組織人。そんな非常識が常識な人たちで構成された組織は崩壊への道を迷いなく進むことをこのドラマは教えてくれます。
筆者はこのドラマを観て改めて知ったこともありました。
破綻した山一證券に最後まで踏みとどまって、本当の意味で山一證券を救ったしんがりの方々の生き様と戦いの真実です。会社は崩壊しても会社生命はまだ最後ではありません。その後に清算処理があること。それと何より大切なのは崩壊した会社の方々による内部調査報告書を正確に、客観的にまとめて公表することです。
山一證券の場合、組織崩壊の中で起きた殺人事件など自分の命が狙われる恐怖の中、しんがり達は膨大な預かり資産の返却、数えきれないクレームの対応、自身が損害賠償を受けるリスク。そんな一切合切を引き受けて全容を解明し、当時のメディアが驚愕した「内部調査報告書」を作成します。
「誰が何を目的に、誰に、どのように、指揮・命令し、どんな利益供与があったのか」を実名で公開しました。
結果、しんがりの方々は名門「山一證券」の名誉を守り切りました。自主廃業、沈みゆく巨艦から先に脱出し、転職した社員達が転職先で差別に近い汚名を負うことがなかったことも、しんがりの方々の命を賭けた戦いのおかげだと思います。
2.JIN ー仁ー
写真引用:TBSサイト様
筆者「JIN」は以前に観て、途中で観るのを止めたドラマです。理由はドラマの始まりの場面。正体不明の緊急脳外科手術患者が搬送され、大沢みきお演じる「南方仁」が手術をし、回復。その患者が病床から抜け出し、屋上に続く階段を「南方仁」が追いかけ、落ちてタイムスリップする場面で「なんじゃこりゃ、医者がタイムスリップってアホらしい」とそこで観るのを止めてしまいました。
その後改めて観ると「なんじゃこりゃ、医者がタイムスリップってアホらしい」のアホーは筆者であって「JIN」は医療ドラマの枠を超えた、超絶素晴らしいドラマでした。
テーマは「神様は乗り越えられない試練を与えない」。
時代考証はしっかりしており、なにより坂本龍馬を演じた俳優の内野聖陽さんの演技のなんと素晴らしいことでしょう。筆者が昔読んだ司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の坂本龍馬のイメージそのままでした。
写真引用:TBSサイト様
その他、勝海舟、緒方洪庵、桂小五郎、西郷隆盛、徳川慶喜など全てが筆者のイメージ通り。キャストの演技もこれまた素晴らしい。
タイムスリップしたのは文久2年(1862年)、尊王攘夷から世界で唯一と言われる無血革命「明治維新」の渦中です。
このドラマで描かれる江戸の風景、治安、生活感はとてもリアルです。今の時代、失われつつある厚い人情、仁義、礼儀、そして相対する過酷な環境。それと現在の古き良き時代が失われつつも平和な時代日本を見ることができます。
「南方仁」は時として観ていて情けないくらいに過去を振り返り、迷い、未来を知る自分の立ち振る舞いに悩み続けます。
そんな時、綾瀬はるか演じる「橘咲」のひたむきな愛の力を得て、困難に立ち向かいます。
写真引用:TBSサイト様
医療と歴史を通して「人間愛」と「人はどう生きるべきか」を教えてくれる素晴らしいドラマだと思います。
2009年にシーズン1、2011年に完結編。今のドラマでは考えられない完結編の最終回は瞬間最高視聴率31.7%。そして「JIN」は世界中に配信されました。
「JIN」は小説ではなく、村上もとか氏が描いた「スーパージャンプ」で2000年9号から連載を始めた漫画です。
日本のサブカルチャーである漫画の力、心の底から「恐るべし」です。
3.「バチスタ」4シリーズ
バチスタシリーズは4シーズンあり、おなじみ心療内科医師「田口」と厚生労働省官僚「白鳥」コンビが医療犯罪を暴くドラマです。
どのシーズンも現在の医療の核心に迫る問題をテーマにしており、どれも見応え十分。筆者のスコアはざっとこんな感じです。
シーズン1:バチスタの栄光 テーマ:バチスタ手術に隠された殺人 | 4.0 |
シーズン2:ジェネラル・ルージュの凱旋 テーマ:救命救急センターに潜む贈収賄 | 4.0 |
シーズン3:アリアドネの弾丸 テーマ:冤罪とAI(Autopsy imaging:死亡時画像診断) | 5.0 |
シーズン4:螺鈿迷宮 テーマ:「尊厳死」「安楽死」 | 3.5 |
総合評価 | 4.0 |
中でも「螺鈿迷宮」は、筆者が日頃モヤモヤと考えていた「尊厳死」「安楽死」のことについて改めて考えさせてくれたとても感慨深いシーズンでした。
現在の医療制度は先の大戦の終戦後にGHQの主導で始まりました。1950年の日本人男性の平均寿命は約55歳、2020年で80歳を超えています。25年も平均寿命が延びた大きな要因は食糧事情の大幅な改善と、医療技が進化した賜物だと言えます。
しかし寿命が延びることで「老老介護」「高額な延命医療費」「認可前の高額医薬」「進行したアルツハイマー」が増えました。
「螺鈿迷宮」は終末期医療施設「碧翠院桜宮病院」を舞台に「尊厳死」を選択した人の希望を叶える行為が行われ、それを田口・白鳥コンビが犯罪行為として暴きます。ドラマの通り日本では「尊厳死」「安楽死」は犯罪行為にあたります。
しかし「尊厳死」はカナダで認められ、オランダ・ベルギーなどでは以前より、それぞれに基準はありますが「尊厳死」「安楽死」は合法です。人が重篤な病状に至った時に、まだ自分の意思があるうちに選択する「死」。自分の意思が失われたときに家族が選択する「死」。
「死」に対しては宗教的、倫理的、人道的、科学的に様々な定義がなされ、今なお様々な解釈がされています。
日本も「死」に対する選択肢を真剣に考える時に来ているのではないでしょうか。
写真引用:関西テレビ様
4.重版出来(じゅうはんしゅったい)
写真引用:TBSサイト様
このドラマは「重版出来」というタイトル通り、出版会社(興都館)に入社した黒木華演じる黒沢心が「重版出来」を成し遂げるまでを描いたドラマです。
ストーリはもちろん素晴らしいのですが、筆者が惹かれたのが出版会社の社長の生き方でした。「ゼロサム」を地でゆく、例えば住まいも生活も質素そのもの。贅沢はせず、それでも家族は幸せな風景が一瞬描かれます。
「ゼロサム」は投機用語ですが、簡単に言えば得する人の裏には損をする人がいると言うことです。
見えにくい今そこにある幸せを見つけ出し、謙虚に誠実に、コツコツと実績と経験を積み重ね、それを人に伝える生き方こそが人生の「ゼロサム」だなと教えてくれます。その他随所に名言が込められています。
まとめ
読者の方の多くはどれも観たことがあるドラマかもしれません。でも再度観ることで新しい発見があるかもしれません。それと「元気」がもらえると思います。
今回紹介したドラマとは別に「空飛ぶ広報室」も超おススメです。
【やる気・感動・元気】がもらえるドラマ「空飛ぶ広報室」「やる気が出ない」「最近感動したことがない」「元気が欲しい」「 仕事が辛い」こうした気持ちにいる人におススメのドラマがあります。2013年のドラマですけど、筆者は20[…]
Amazonプライムビデオで見れます
紹介した1~3はAmazonプライムビデオで鑑賞可能です。残念ながら重版出来は有料になってしまいました。でもよく再アップしますのでアップしたら是非ご覧ください。
※アイキャッチ画像はTBS様、関西テレビ様、シネマカフェ様から引用しました。