果たして今の還暦世代は70歳まで働くことはできるのか?

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果たして今の還暦世代は70歳まで働くことはできるのか?

筆者の話で恐縮です。歳を追うごとに「いつまで自分の体は若いのだ」と思っていたそのカラダは確実に劣化し、いろいろな老化現象が次第に迫りつつある実感があります。

そんな筆者は、お国の定める70歳まで働けるのか?

と聞かれたら答えは「YES」です。

なぜなら筆者は「老化現象などを打ち負かして働く」その備えが出来ているからです。

筆者世代のこれまでの働き方

筆者にも働き盛りと言われた時代はもちろんありました。しかし「ワークスタイル改革」「三六協定」「残業規制」など労働者を守る法律、規制などあったかもしれませんが、そんなものに守られた記憶など一切ありません

当時を振り返ると、今で言うブラック企業状態でした。2徹、3徹、残業200時間越え、睡眠時間は連日2~3時間で毎日働き、土日無しなど当たり前。倒れるまで、あらん限りの力を振り絞って仕事をする毎日でした。

しかし今と違う1点良いことがありました。それはちゃんと残業代が支払われたことです。

当時は残業代がちゃんと頂戴できたため、賞与より多いお給金を頂いていました。ところが今はどうでしょう。

「仕事はしろ、残業するな!」「会社規則で決められた時間以外の残業代は払わん、したら無給!」

といった企業側の屁理屈がまかり通り、若い世代は薄給に苦しんでいます。

でも大丈夫です。そんな企業は間もなくこの世から消え去る運命にあります、そんな企業を一掃するためにも若い世代の方はご自身で決断して、そんな企業から一刻も早く足抜けいたしましょう。

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20年前の上司の話

話がのっけから脱線してしまいました。

筆者は文系人間ですが、元々SFやメカ好きなこともあって23歳に、今で言うIT業界に飛び込みました。当時は1億総プログラマー時代といわれ、引く手あまたでした。そんな時代を過ごして無事に還暦を迎えることができ、筆者は幸せ者だと思います。

筆者が45歳くらいだったでしょうか。大変お世話になった上司が定年を迎え、送別会に参加しました。宴もたけなわ、最後の挨拶でその上記がこう挨拶しました。

「定年した翌日のなんと気持ちの良いことか。ストレスが無い毎日がこれから始まると思うとワクワクします。皆さんもその日を迎えるまで頑張ってください!」

あれから約15年・・

定年までは果てしなく遠くて長い道のりと思う毎日でしたが、筆者はあっと言う間に60歳を超えてしまいました。

さて筆者に先ほどの上司が語る「ワクワクする毎日」は到来したのでしょうか。

残念ながらそんな日は訪れませんでした。

上司の話に戻りますが、その上司は長年住んだ家を売却し、趣味に生きるために伊豆に引っ越し、今でも元気に暮らしています。

あの頃の日本は高度成長期で景気もそこそこ、60歳定年時から年金は支給され、余程変な事をしなければ大方の人は安心して老後を暮らせた時代でした。

安泰した老後など考えない方が良い

さて昨今、あの時代がまるで嘘かのようです。

金融庁の金融審議会「市場ワーキンググループ」が公表した報告書を発端に「老後2、000万円万円問題」が格好のメディアにとって稼げるネタとなり、案の定「老後に備えて2、000万円が必要だ」「年金に期待するな」などと不安を煽り立てます。

それを支援するかのように政府はこう国民に呼びかけています。

  • 70歳までの就業機会確保、中途採用・経験者採用の促進、多様で柔軟な働き方の拡大:総理官邸
  • 「人生100年時代」に向けて:厚生労働省

ではそんな議論を政治家はちゃんと国会でしているのでしょうか。最近話題のdipperさんの資料を参考に実態を見てみましょう。

なんとまあ、呆れるばかりです。コロナウイルスは現在進行形で迫る危機なのでメインテーマとして理解できます。しかし先ほど挙げた2つは何も議論されていません。

立憲民主党などはすべての時間を「桜を見る会」に費やしています。

立憲民主党を筆頭に”言うだけ番長の政治家、官僚”を信じて皆さんは安心してこれからの時代を過ごせますか?

こんな時代の予兆は1985年

それにしても今の政府は残酷です。財政も年金資金もまったく棄損していないのに年金の危機を煽ります。

「国は1、000兆円以上国民に借金を負わせている」と言ってのけるメディアははっきり言ってアホンダラです。”国の借金問題の嘘”はここでは述べませんが、少なくとも筆者のように国債を買った投資家にはわかります。国民が国にお金を貸しているのだと。

また政府が掲げる「70歳まで働け」政策と真っ向から矛盾する、実質移民法案はろくに議論もせずに施行させました。

【通称”移民法”とは】
外国人労働者の受け入れを拡大する「入国管理法改正」のことです。2019年4月から在留資格「特定技能」を取得した外国人労働者が入国できるようになります。5年間の受け入れ上限は約34万人。

筆者は少子高齢化が叫ばれ始めた頃から、そんな時代を予見して準備をしてきました。

政府は1985年に大規模な年金制度改革を行い、年金支給開始年齢を65歳に統一することを決めました。移行措置として65歳未満でも受け取れる「特別支給する老齢厚生年金」が設けられました。

ちなみに筆者は63歳まであと少し頑張ればこの「老齢厚生年金」にタッチできます。でもそんな特別処置は幻想だと思うことにしています。財務省と、言いなりのメディアの先導でそんな約束は確約ではないと考えるのが順当です。

いつからか筆者は「定年を迎えて安穏と暮らせる日々など訪れることなどない」と考えるに至りました。

それゆえ自分の力で生きる術(すべ)を得るためにこれまで、コツコツと長い年月貯蓄を積み重ね、新しい技術へのチャレンジを欠かさずに過ごしてきました。

政府、完了の残酷さ

筆者の記憶に刻み込まれているかなり古い雑誌記事を紹介します。確か医学関係者の言葉です。

心臓の鼓動回数は生まれながらにして決まっている。鼓動回数を速めればその分早く死ぬ。

筆者の世代の大方の人達はそんな心臓の鼓動が早くなるような高負荷、高ストレスな時代を過ごしてきたはずです。
そんな働きすぎのツケが回り、早死化したカラダの世代に政府と官僚は「70歳までカラダに
鞭打ってまだまだ働け」という。あまりに酷ではないでしょうか。

還暦世代の働き方

政府になにも期待できない以上、では一体どうすれば良いのでしょうか。

今あるお金を大切に、浪費をせずに、そして働くことです。

「なにをバカな」的な答えですが老後を安心して暮らせる年金が支給されない以上、働くしかありません。

筆者の定年前の話ですが、昔の仲間と飲んだ時に若い友人から「ゴンさんは定年したらどうするの?」と聞かれ「仕事を辞める!」と返しました。
すると友人は「辞めてどうするの?」と聞き返すので「新しい仕事をする!」と更に切り返して笑いを取りました。

そうなのです。70歳まで働くためには自分で働き方を考えて、先の見えない今の時代を乗り切るしかありません。

更に酷いレトリック。「年金受給年齢を後ろに倒せば毎月の支給額は増えますと」とご丁寧に、早死にして年金を支給させずに確保したい切なるお願い。何をか言わんやの気持ちになってしまいます。

今ネットで調べると筆者には様々なお財布が転がっているように見えます。一例ですが某ネット通販大手の配送代行、チラシのポスティング、植木の剪定、食材、生活雑貨の代理購買、経験を活かしたアドバイザー・コンサルなどなど。

今まで通りの生き方を想定するから前に進めないのです。考え方を変えましょう。

働こうと思えばまだまだ働けるチャンスは間違いなくあります。

我々還暦世代の最大のライバルは先ほど述べた、政府が緩和して流入した海外労働者達です。彼らは低賃金を強いられるも、ものとせず。日本という他国のサバイバル戦争に果敢に立ち向かっています。強敵であり立派です。

還暦世代の働き方

正規雇用に拘らず、大切なことは無理をせずに、細く長く負担のかからない仕事をすることです。

筆者のことで恐縮ですが、IT関係含めて出来ることはなんでもお引き受けします。例えばこんな感じです。

  • 昔取った杵柄、プラモデルの塗装技術を生かした精密機器の塗装。
  • システム屋さんの納品&現地調整メンバーに加わり一緒に冷や汗をかく。
  • 初めてのプログラム言語を習得してPythonで評価用システムの開発。
  • RAPの要件定義。
  • 特許支援。
  • 実家のご近所さんのパソコン不調時のサポート。
  • ウォシュレットの交換。
  • エアコン工事。

もう手当たり次第です。でも1つだけ条件があります。それは自分に”できそうな”仕事をすること。この「できそうな」が大事です。自分でできることばかりしていると不思議と仕事はいつかなくなります。

いつの世代も成長を怠ってはだめなのです。

わたしが引き受ける仕事は経験則があるので、自画自賛ですが成果物の出来栄えは上々で、たいがいのお客様は喜んでくれます。

これこそが働き甲斐のある仕事だと思います。

政府を頼りにしない覚悟をしている筆者の場合ですが、カラダが健康であればもう少し働くことができそうです。

まとめ

最後に筆者の昔話、自慢話みたいになってしまいましたが、何も難しいことを言っているわけではわりません。これまでちゃんとお勤めしてしてきた還暦世代は十分に実現可能な話です。もし出来ないのなら原因は自らアクションしないご自身にあります。

本当に何も出来ない人は自業自得です。しかしながらこのブログを読む方にそんな人はいません。

とにかく健康第一。心臓の鼓動が早くならないように働きます。働きましょう!

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