59歳で会社を辞める友人のお話し
現在58歳、間もなく59歳になり、そして間も無く会社を辞める筆者の友人A氏がいます。
以下、A氏の了解を取り、記事にしました。
A氏の場合、中高年と言うより、もはや高齢者ですが、この世情の中、辞めたくて辞めるわけではありません。
A氏の話を皮切りに、久しぶりに「中高年の就活」記事の連載を再開したいと思います。
何故A氏は59歳で辞めることになったのか。
辞めるに至った理由はA氏にもあり、会社にもあります。
元々A氏は某大手電機メーカーに勤めていましたが、6年前に現会社に転職。
高待遇でした。
そして新規開拓の手腕を買われてのことでした。
新しい会社の組織構造は古く、新しい製品と販売ルートの開拓が必要な状態でした。
会社の組織も古いことながら、業界も古い体質でもあり、会社、取り巻く環境ともに新しいモノを受け入れる土壌はありませんでした。
そこにA氏は果敢にも新製品の企画を起案、社長決断の元、製品開発をしてリリースするも売れず。
そして数年後、再度新製品を開発、リリースするもこれまた売れず。
会社にしてみればA氏の行動は、二度の失敗で投資回収できず、既存製品の新規市場開拓もできず。
そして、A氏は次第にお荷物状態に。
A氏の年収は減り続け、そこに親の介護がのしかかり、どうにもならない状態に陥ります。
そこに会社より最後通牒。
「売り上げが挽回できなければ年収を半分に」すると。
会社は、お荷物なら会社都合退職とすべきでしょうが、そうは問屋は卸しません。
A氏はあと2ケ月で退職します。
A氏の今の状態
それぞれの言い分は後日お話しいたしますが、A氏の今の状態です。
「とても爽快、せいせいした。」
それはそうでしょう。これまでの苦労から解放されますので。
そしてこれが問題。
転職の王道「次の転職先を決めてから辞める」の転職先は現在決まっていません。
転職エージェントに相談するも「ありません」とピシャリ。
次第に厳しい現実がA氏に迫ってきています。
A氏の資産状況
A氏の資産は赤信号です。
- 79歳まで続く家のローン返済
- 不動産投資も全額借金で利益はそこそこ
- 先程お話ししたように親の介護
A氏は、現在の高齢者が抱える問題を担う代表的な存在となってしまいました。
A氏がこれまで営業で積み上げてきた売り上げは、いわゆるドブ板営業です。
このコロナ禍、訪問営業もままならず、その営業力は封殺されてしましました。
A氏は現在、転職は叶わないと自覚し始め、契約社員、アルバイトを探し始めています。
また個人事業主となり、代行業務をする覚悟に向かっています。
捨てる神あれば拾う神あり
実はA氏には営業以外に優れた才能があるのです。
それは「超人的土地勘」「仕事の段取り」「クレーム対応」です。
特にA氏は地図オタクで、全国の地図が頭に入っているという頭脳を持っているのです。
そうです。その能力は配達業務に向いています。
筆者も色々相談、提案、アドバイスをしています。
結果はまだ見えませんが、恐らくA氏はその方向に向かうことでしょう。
ただし個人事業主になることの厳しさは、筆者は良く知っています。
何故なら筆者は、個人事業主だからです。
常にリスクに備えて、一手先を読み行動しないと続きません。
得意、不得意関係なく、己の力量でできることは引き受ける。
そのための技術習得も欠かせません。
今回は、少し中途半端な終わり方ですが、
次回はA氏のアップデート情報、または個人事業主についてお話ししたいと思います。