2050年に温室効果ガスをゼロという菅首相の無責任
自分に出来ないことを言ってしまった。世の中の大半の方は、そんなことを言ってしまった経験があると思います。
しかし政治家、特に一国の宰相はそんなことを決して言ってはいけません。
政治家が物を申すとき、国民に対してロードマップを示し、今出来ること、出来ないことを明確にわかりやすく言うのは必然です。
菅首相は所信表明演説で言ってしまいました。
2050年に温室効果ガスをゼロにすると。
引用:TBS様
温室効果ガスとは下記のグラフで解るように、二酸化炭素が約2/3でその大きな割合を占めます。
引用:気象庁様
車も、電気も、料理も、キャンプ、ゲームも、ジュースも、人間が営むあるゆる活動は、二酸化炭素を排出することで成り立ちます。
温室効果ガスの大半を占める二酸化炭素を、一体どうやって無くすといのでしょうか。
日本の経済活動の息の根を止めて、原始世界に戻れというのでしょうか。
ところで最近よく見聞きする「ゼロ・エミッション」。
ゼロ・エミッション(Zero emission)とは、環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しないエンジン、モーター、しくみ、または、その他のエネルギー源を指します。
EV車、いわゆる電気自動車をゼロ・エミッションと言う自動車メーカーがあります。
「本当でしょうか?」
EV車が利用する電気は発電所が発電します。その発電所は化石燃料を燃やしています。
家電量販店でエアコン、冷蔵庫、洗濯機のセールストークで「エアコンはゼロ・エミッションです」と説明する店員の方に筆者はお目にかかったことがありません。エアコンもEV車もモーターを使うという原理では同じです。
2050年に温室効果ガスを無くす?
今の火力発電所を止めて、風力、地熱などに置き換えるのでしょうか。それとも原子力発電に切り替えるのでしょうか。
「2050年に温室効果ガスをゼロ」にすると言うならば、それを成しえる科学的・技術的裏付けが不可欠です。
まして日本の温室効果ガス排出量は下図の通り、これまで企業努力のお陰で、すでに極めて低い割合にlなっています。
政治家が不用意に「2050年に温室効果ガスをゼロ」とその目的もあいまいに、仮に精神論で言ったとしたら首相失格です。なぜなら今の日本が目指す方向ではないからです。
今、日本が散り組むべきは「経済の回復」と「技術立国」への回帰です。
繰り返しになりますが、こんなトンデモ発言する言うからには菅首相はきちんとした、その論拠を示されなければなりません。
しかしそんな論拠は示せるはずがありません。絵に描いた餅だからです。
筆者は政府が「2050年に温室効果ガスをゼロ」を目指すその背景には、まもなく紙面をメディアを賑わすであろうニュース、増税だと推察しています。
要は増税への道筋の理由付けに、菅首相が先手を打ったようにしか見えません。
- これから、否すでに激減しているガソリンにかかる多額の税金
- 不透明な特別会計
その辺りの事情を少し前になりますが映像、Youtubeにしてみました。
ご覧頂けたら幸いです。