株価大幅下落 2週連続の予想外 3回目は必然か
今週なんとも凄まじい株価の下落連鎖が起きたものです。筆者も投資家歴は長いですがかなり強烈です。今週(2月23日)に筆者は「緊急レポート 円安株高 の原因は何か」という記事をアップしましたが、結果、恥の上塗りになってしまいました。全くもって面目丸潰れです。
さて先週に続き筆者の想定外が二週間連続で起きました。
引用:KABUTAN様
上念司氏の言うところ、ナイヤガラの滝状態です。
筆者の被害状況
筆者の株式相場で戦う空母打撃陣は5つのポートフォリオで編成されています。
写真引用:Wikipedia様
被害状況はこんな感じです。
正直やばいです。
幸いなのは、投資信託を解約してETFに乗り換えたのですが日経のETFなので同じ程度の被害で済みました。全然幸いじゃないですね。でも投資信託は世界経済インデックスだったのでそれに比べたら、の話です。
結局筆者の株への結論は一生懸命研究して個別銘柄で勝負することが1番だと完全に理解しました。基本、投資信託もETFも銘柄の構成要素のワケが良くわからないし、管理手数料がかかります。株はいくら寝かそうが、売り買いの手数料だけですから。
よって退職金のラップ商品などは決して買ってはいけません。
自分で勉強してその結果なら、結果がどうであろうと自己責任なので受け止めることができます。
おそらくショートでかつ信用取引でレバレッジを25倍で買いのポジションでいた方は、売りポジションの攻勢で、売りが売り呼ぶこの大暴落で相当なダメージを受けたものと思います。
信用取引をされていた個人投資家の方は追証を迫られギリギリで入金でセーフ、大半は間に合わず、あれよあれよと言う間にロスカットされてしまい、その衝撃は察して余りあるものがあります。
話が脱線してしまいました。
筆者空母打撃陣被害の実態 ポイント①
さて今回の暴落で筆者の空母打撃陣は三重の波状攻撃を受けました。
- ウイルス攻撃の見立ての甘さ
- 円安に戦線を張っていた
- 相克関係にあったポートフォリオのはずのREIT砲が命中、大爆発
特に①の新型肺炎ウイルスが、ここまで直接的な被害を及ぼすとは思いませんでした。
引用:楽天証券様
インフルエンザは日本だけで1、000万人がかかり、死亡率は0.1%です。AFPの27日の感染マップですが、そもそも感染者の母数がインフルに比べけた違いに低く、更に新型肺炎ウイルスの広がりは、ヒストグラムが示すように収束してきたように見えてつい油断しました。
引用:AFP様
ポイント② 経済指標が示すもの
そして景気観測指数ですが、これは消費税増税がいつ株価に悪影響するかウォッチしていました。しかし米国の株高に同調して高値を維持していたため、実態経済よりマネーの動きに注視してしまい黙殺してしまいました。
引用:楽天証券様
そして筆者が知らぬ間にVIX指数は極めて重要なアラームを発していました。日米株価の動きは同調性があるとわかっていながら海の向こうの指数なので「そんなの関係ねー」と見てもいませんでした。
シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数で、Volatility Indexの略です。数値が高いほど、投資家が心理が先行きに不安を感じていると言われています。
引用:楽天証券様
ポイント③ 年金運用状況
更に見るべきだったのは日本の年金運用状況。株式に対して弱気と取れる動きです。
引用:楽天証券様
以上の情報はいつもなら監視しているところですが慢心というか、余裕ぶっかましというか、元来ナマケモノな筆者ですが、一番ナマケテはいけないところでナマケテ大損害を食らいました。
さて来週の戦略は?
以上、反省文を長々書きましたが、では来週以降はどうなるのでしょう。反省文を書く筆者の言うことなど「聞かんわ!」と読者の方はさぞかしお思いでしょう。そこをなんとかお読みください。
筆者には秘策があります。
「それは放置です!!」
「ばっかもーん」ですよね。
でも理由があります。その理由とは筆者の空母打撃陣はロングで勝利してきたので、撤退も編隊を変えて反撃もいたしません。
そして最近、整合性の取れない変な時事情報が溢れています。
- 安部首相がいきなり休校、人の集まる場は控えよと言い出す。
- 可能性が低いと言われたエアロゾル感染としか思えない感染者がいること。
- WHOが緊急事態に備えよと、何を今更発言。
- IOCがオリンピックの開催に言及。
- 中国がぬけぬけと日本の検疫が甘い、入国制限をするかも発言。
- その中国は自由主義国が真似できない手段で拡散対策を実施し、成果を上げているかも。
- 経団連に属する大手企業で在宅勤務の導入が一部始まった。
- シリアがトルコを爆撃、トルコは報復を表明
⑧はちょっと関係ありませんが、上記を点線で結ぶには、これは筆者の仮説ですが下記が考えられます。
- すでに新型肺炎は世代を新しくし5G(5世代)、それ以上に変異している。
- 政府ものんきに国会議事堂食堂でカレーを食べていたわけではありません。5Gを超えたあたりから感染率が高くなってきたこと、そしてこれまで体力の弱い老人から、若い人への感染が増えてきている。
- 中国は物理的地域で囲い込み安全地帯の中にいる。それゆえ日本からの5G以降の逆流を恐れている。
そして安倍首相は実は大事なことを述べています。
全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを表明した。3月2日から春休みの期間で実施を求めた。そして「ここ1~2週間が極めて重要な時期だ」。
「ここ1~2週間が極めて重要な時期だ」発言に対して賛否両論です。しかしよくよく考えると根拠なく日本の宰相が具体的に期間を切ってこのような発言をするわけがありません。
何かの兆し、兆候が明確になるものと筆者は考えます。
さて肝心な経済の行方ですが、アメリカの債券市場の利回り曲線をみるとある程度想定がつきます。筆者は安達誠司氏の記事で知りましたが、俗に言われる「イールドカーブ」です。
引用:楽天証券様
現在の短期国債金利は1.75%、10年物国債はは1.31%。現在、完全に「逆イールド」状態です。
アメリカはFRBの金融政策を含めて、この事態にカードを何枚も持っています
返って我が国日本は財務省と日銀の愚かな金融政策で残されたカードは恐らく2枚です。
- QE拡大(量的拡大)、国債の発行
- 消費増税の撤回
しかしながら未だ財政規律にこだわる財務官僚は何もしないでしょう。3Q(2019年10月~12月)のGDPが6、3%下がっても「緩やかな回復基調」と言っている始末なので。
まとめ
従いまして筆者は今回のコロナウイルス対策を含めて、トランプ大統領の政策に大いに注目しています。
それと筆者の空母打撃陣は大被害を受けましたが、実際あまり焦ってはいません。これは強がりではありません。
それは筆者には日経平均が7,000円という民主党&白川日銀総裁が招いた絶望の体験があるからです。そこで学んだこととは、先ほど申し上げましたが「株は現物で持つ限り、売らなければ損は確定しない」こと。
そして、
陽はまた登る、止まない雨は無いのです。
来週は注目週ですが三回目の判断にはならないと思います。
あほだらな財務官僚が何をしようと、筆者は日本の企業への希望を捨ててはいません。
いかなる時でも日本の企業は苦難を乗り換えてきました。
最後に経済に関する良書を紹介いたします。
書籍名は「ミルトン・フリードマンの日本経済論」。
フリードマンと聞くと「新自由主義者で金持ち優先、みたいな悪書」がたくさん出版されていて、実は筆者もうそう思っていました。
いつだったかYouTube、更に誰が言っていたかも忘れましたが、この書籍を推奨するエコノミストがいて、「まじか?」と思い買って読んでみました。財務官僚はもとろんのこと、経済に興味のある方には是非読んで頂きたい一冊です。
フリードマン博士の本は温かい眼差しで日本を観察し、実に役立つ提言をされています。実売946円。本当におススメの本だと思います。
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最後に筆者を含めて、今回の下落で心落ち好かない方々に、心休まる天海大僧正のお言葉を紹介したいと思います。
「気は長く、勤めは堅く、色うすく、食細くして、心広かれ」
名言だと思います。