アフターコロナ、更にその後の近未来予想図
このサイトでもいろいろと新型コロナウイルスに関連した記事をアップしましたが、いやはや結果的に日本の政府の対応がこれほど遅いとは。
折角政府が決めたことが、「どこで」「どうふんずまっているのか」批判が得意な野党は、せめてそこを追求して欲しいものです。
政府の対応が「無策で無能」との批判もありますが、とりあえず予算の組み替えもしているし、様々な手当てが整備されつつあります。
しかし現実は完全に足りません。そして今、日本は瀬戸際に立っています。
そして新たな新型コロナウイルス補正予算が組まれることを筆者は大いに期待しております。
さて今回の新型コロナウイルス騒動で再認識できたことがありました。
日本国民は政府の対応などに期待せずに、礼節を重んじ、必死に、”今を”立派に生きています。
そんな今を必死に生きる国民と密接な関係がある、アフターコロナについて以下で説明したいと思います。
- 出掛けないで過ごしている。
- 食べ物もちゃんとある。
実はこの2つの事実で、筆者は日本のアフターコロナを読み取れるのではないかと考えています。
出掛けないで過ごしている
これは日本人が本来持つ、質素倹約の回帰だと思います。
時代がどんなに移り変わろうが、日本人は何かに目覚めたわけではなく、自然と質素倹約を見事にこなします。
政府が「3密」と言えば、不満・反感はあろうと国民は国の方針に概ね従い、将来への備えも兼ねて皆工夫を始めました。
- 外食を減らす。
- 家飲み。
- テレ飲み会。
- コンテンツサービスの活用。
- 一部業務でテレワークの活用。
- 無駄なものを買わない。
そしてこうした対抗策を実行している人達は大きなことに気付いた思います。
出掛けなければ出費が減る、今はギリギリでなんとか耐えられる。
あくまでも「今」です。
食べ物もちゃんとある
今スーパーに行くと、とても不思議なことがわかります。
日本の食料自給率はいろいろな統計がありますが、約40%台のはずなのにスーパーには食材は揃っています。
一部不届き者のせいで蒸発した物がありますが(コイツらは本当に許せんです!!)。
我が家の例で恐縮ですが、強力粉は必須の食材でした。
それは筆者以外の、家族の朝食はパン。そのパンは焼き機で自炊していたからです。
対処方法は簡単です。朝食をお米に変えればこと済みます。
そして外食が多めのお宅では、お店自体が営業自粛しているため自炊を始めた事でしょう。
日常化した外食を止めると、間違いなく家計負担が軽くなる事に気付きます。
そして筆者の大好きな飲み会。筆者もご多分に漏れず、家飲みで対処しています。
筆者の場合、ワイガヤが好きなものでたまにテレ飲み会もします。
筆者はリーズナブルな焼酎と、肴は国産キムチと納豆などを用意して粗食自慢をします。
一回飲みに行くと平均で3,000円くらいでしょうか。それが300円で済んでしまいます。
そして筆者のヘソクリが少しづつ育ち始めました。
節約するとお金が貯まる。
「一事が万事」がです。国民は、「不要・不急」でないものを買い控え始めました。
そしてスーパーの話に戻りますが、品薄気味の中、某国ラーメンは売れ残り(前からですが…)、そして某国の鰻などは売れずに値崩れしています。
これから消費者は、更に真贋を見抜く力を磨き、これまで以上に消費に対して選択と集中を始めることでしょう。
アフターコロナの世界
政府の緊急事態宣言もあり、先行きを心配する国民は既に「質素倹約型人間」に変身し、デフレマインド充填120%の状態になりました。
「正あれば負あり」です。国民が質素倹約モードに慣れてしまうと、経済が回らなくなります。
誰が考えても、街を見れば、明らかです。
一部業種を除いてこれから景気は大幅に落ち込むことでしょう。
- 運輸。
- 飲食。
- 小売。
- アパレル。
- サービス。
- インフラ。
- 観光。
- 製造業 などなど。
元々昨年の消費税増税という政府・財務省の悪政で景気指数が大幅に落ちたところで、新型コロナウイルスの感染拡大。
一度にあれこれ考えず、主たる原因を1枚づつ剥がすしかありません。
こういうことを言うと本当に虚しくなります。
政府はきっと「何もいたしません。わたし、上級国民なので」を貫くことでしょう。
デフレマインドに転換した消費者の購買意欲は低下し、政府の遅くて財政規模が不足している政策によって景気は回復せず、再びデフレになることでしょう。
「アベノミクスで少し良い夢を見たと思えば良い」と政治家は思っています。
しかしそうは問屋は卸しません!
次第に倒産件数が増え、大企業ではリストラが猛烈に行われることでしょう。
と言いますか、すでに現在進行形の事実です。
- 中小企業でフットワークの軽い会社は転換スピードが早いこともあり、経営資産を生かすことで勝ち残こることができます。
- 企業の規模、大小限らず、転換に踏みきれない会社は厳しい状態となるでしょう。
そして弱小個人投資家の筆者として最も怖いのが第二波です。
近未来予想図
財務省は金融緩和に慎重、国交相はインバウンドを押し進め、経団連参加企業は中国への投資を進めてきました。
かなりの業界でグローバル化を進めた結果、インバウンド大失敗、サプラチェーンは分断、投資先国家から利益の還流が出来ない。
- 今グローバルに頼った会社は、物が作れず、売る物がない状態で困窮。
- 消費者は一例ですがマスク蒸発でもう二度と同じ目に合いたくない。
そして大事なのは、その気持ちの継続です。
これまでのマスクは原価2円、50枚で原価100円。それを500円で販売していました。
これを国産化すると原価10円で50枚で500円、恐らく1、500円が落ち着いた販売価格になるでしょう。
今なら消費者は後者、1、500円のマスクを選択します。
なぜならマスクで大儲けした某国に怨嗟の気持ちがありますから。
さて新型コロナが終息し、緊急事態宣言が解除されて半年くらい経って、これまでのサプラチェーンが戻ったと仮定します。
その時、店頭に並べられて500円のマスクと1、500円のマスク。
ここで「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で安物買いをすると、再び50枚4、000円の糞マスクを買う羽目になります。
今真贋を見極める目を備えた人達はそんな過ちは犯さないでしょう、と筆者は期待します。
近未来予想図ベストシナリオ
賢い企業は、損切りして製造を国内に戻し、事業を持続可能な企業に変革します。
国民は国内回帰した企業を歓迎し、進んでMade in Japan製品を買います。
製造業が回帰することで失業率は大幅に改善され、GDPが上がりインフレターゲットは達成。
給料は上がり、日本は安全・安心な国家に生まれ変わります。
近未来予想図バッドシナリオ
鳥インフルエンザ、SARS、MARS、新型コロナウイルス。
これで終わりでしょうか。
そんなわけはありません。二度あることは三度ある。
- 何かに忖度している企業。
- 自ら足かせを外そうとしない、外せない企業。
- 製造を国内に戻すことができずにいる企業。
新型コロナウイルスが終息すれば、しばらくの間はそのままの事業形態で業績が回復します。
しかし安泰な期間は続きません。アメリカの猛烈な制裁処置の煽りを受け(ECRAなど)事業継続が困難に陥ります。
そんな先を見ない企業は「行くも地獄、戻るも地獄」で夜逃げもできない事態となることでしょう。
そして新たなウイルスが発生して玉砕。
筆者はこの選択をしたために起きる不況の第二波を恐れています。
当面の心構え
賢い企業はサプライチェーンを見直して、損切りして再構築完了までには、恐らく最低でも2年はかかるでしょう。
そして国内回帰を選択を選んだ企業は今は辛くても、その後には明るい未来が開ています。
今も昔も二者選択が強いられます。楽な道を選べばその先は苦難。何ごとも「先楽後憂」「先憂後楽」なのです。
油断大敵
企業にお勤めの方たちは決して油断してはいけません。前に記事にしましたがテレワークなどで人材の選別が行われています。
今後事業売却、リストラが加速します。いつ自信を襲うかもしれない困難を覚悟しなければなりません。
憂慮すべきこと
筆者は下記の世界情勢を俯瞰し、注目しています。
- 株価の想定外の高値。
- アメリカの新型コロナウイルス異常なまでの感染率。
- アメリカ・EUの財政緊縮から大幅金融緩和。
- アメリカ海軍空母コロナで機能不全。
- 戦略爆撃機B52が嘉手納からグァムに移動。
- アメリカ海軍による海の自由航行作戦実施。
- トランプ大統領に対するメディア攻撃。
- トランプ大統領による一見矛盾と感じる発言。
- 北朝鮮の不穏な動き。
- 石油の暴落、そして乱高下。
見ての通り新型コロナウイルスをこの先を考える要素に含んでいません。更なる新型コロナウイルスは考慮しています。
一番怖いことは歴史は繰り返すこと。
筆者の仮説でしかありませんが先ほどの10の国際情勢の点を繋ぐ線の行く先は1つしかありません。
それを「WW3」と呼ぶかは歴史が決めることになるでしょう。
- どうにも収まりようが無いデリバティブ経済。
- どうにも収まりようが無い腐敗国家。
- どうにも収まりようが無い格差社会・国家。
まとめ
これからの時代、決して安泰ではありません。
決して安心せず、日ごろの備えが欠かせない時代の到来です。
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